KOMITI TOKYO

2019.03.12

「苫米地英人さん」的、集中力を上げる方法。

LIFE

「運動で集中力を上げる方法」まとめ。
前回の記事では、「運動で集中力を上げる方法」をまとめました。
→「「運動で集中力を上げる方法」まとめ。」の記事はこちら
 
わたしたちは動くように生まれついていて、「運動は脳の活性化にとても良い」
ことが分かりました。
 
しかし、運動ができないときでも、集中力を上げたい!
…ということで、次は脳科学的観点から集中力を上げる方法を調べてみることに。
ここではじめて、認知科学者の「苫米地英人さん」の本を読みました。
 
苫米地英人さん」は22年前、オウム真理教の洗脳を解く専門家として有名になった方です。
名前は知っていたのですが、本を読むのははじめて。
 
まず読んだ本は、「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」です!
本のはじめには、このようなことが書いてあります。
 

本当の集中とは、リラックスした静かなる集中。
エイッと気合を入れなくても 、すーっと集中状態に入っていける 。
そして頭のゴミを捨てれば 、思いっきり集中できます。
思考が冴え、これまで思いつかなかったようなアイデアが湧きでる頭になります。

 
気合を入れなくてもいつでも集中状態に入れて、アイデアまで湧き出る。
これはなんとも理想的です。

この本の中で印象深いこと3つ。

この本の中で印象深かったこと3つをまとめてみました。

1.「時間は未来から現在、過去へと向かって流れている」

時間は川の上流という未来から、あなたが立っている現在へ、
そしてあなたの後方の過去へと流れているのです 。
 
過去ベースの考え方を捨て 、未来ベースの考え方に切り替える 。
自分の未来は最高であると確信して生きている人は 、過去の自分も今の自分も 、最高の自分になる。
 
参考文献 :「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

「過去が未来を作るのではなく、未来が過去をつくる」という時間観は、
頭をすっきりさせる上でとても役に立ちました。

今までは、「過去にこのようなことがあった。だから今こうなっている。」
という考え方をしていました。
そのため「新しいことをしよう!」と思ったときに、
どうしても過去の自分が積み上げてきたことをベースに考えてしまう。。。
 
しかし、未来が過去をつくるという考えに基づくと、
「やったことないし無理かな…」とためらっていたことが全て否定されます。
新しいことにチャレンジする足かせがない。
そしてごちゃごちゃと不要な過去のことを持ち出して考える必要もない。
そのため、頭をすっきりさせることができました。

2.今の自分の枠をはみ出す方法

もうひとつは、今の自分の枠をはみ出す方法。

人間の脳は、昨日までの自分が重要だと判断していたものを今日も重要だと判断します。
 
そのため、今まで通り現状の自分の延長にゴールを置いた場合、
現在の自分となんら変わりがない人生を送ることになる。
現状を変えたいのであれば、
今までの自分(現状)の外にゴールを設定することが重要。
 
現状の外にゴールを設定すると、コンフォートゾーンが「現在の自分」から「新しいゴール」の方に移動して、新たなコンフォートゾーンができる。
そのことによりスコトーマ(心理的盲点)が外れる。
そして見えていなかったゴールへの道筋と方法が、バーンと浮かび上がってくる。
 
脳は臨場感が高い方を、「現在の自分」として選ぶので、
「新しいンフォートゾーン」のイメージに臨場感を持つことが重要。
 
参考文献 :「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

やり方を変えた方が良いことが分かっていても、
「面倒だなあ…」と思って、なかなか変えられないことがあります。
 
変えた方が効率的だし、すっきりすることが分かっているのに、できない。。
そんなとき、自分の怠け癖を毎回反省します。。
 
しかし、「現状を変えようとしないのは、脳の仕組み。
コンフォート・ゾーン(ラクでいられる範囲)にとどまるように、ホメオスタシスが働くから」

と理解することによって、
「怠け癖じゃないんだ!脳の仕組みかあ。」
と、怠け者じゃない自分に安心します。。^^
 
そして
「面倒くさがらずにやれば、脳は臨場感が高い方を、「現在の自分」として選ぶ
から、新しい習慣の方が心地よくなる!それならがんばって変えてしまえば、いいことしかない!」
と、前向きな好循環に入ることができます!

 

今まで読んだほとんどの自己啓発本では「理想の姿をリアルに想像するとそのようになる」
と書かれていたことを思い出しました。
しかしその理由は書かれていなかったような…

今回苫米地さんの本を読んで、
脳は臨場感が高い方を現在の自分として選ぶから、リアルに想像することが大切なんだな」
と深く納得しました。

3.ゲシュタルトを大きくする

「ゲシュタルトが大きければ、ちょっとした情報のインプットに対して、
多様なアウトプットができる。」
 
現実の事象は、全体が部分から成り立っているだけでなく、
全体と部分が双方向的に関係
しています。
したがって、部分を順に追うだけでは全体は分かりません。
全体が分かることで部分が分かるのです。
この全体と部分の双方向の関係を「ゲシュタルト」といいます。
 
「ゲシュタルト」ができていることによって、常に全体が見えている。
部分にフォーカスするのも、全体を俯瞰するのも自由自在にできる。
 
各事象に対して抽象度を上げていき、ゲシュタルトとゲシュタルトを合わせて
「新たなゲシュタルト」をつくる。
ゲシュタルトが大きければ、ちょっとした情報のインプットに対して、
多様なアウトプットができる。
 
参考文献 :「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

自分が頭がごちゃごちゃしているときは、全体が見えていないとき。
分かっていても、ごちゃごちゃの真っ只中にいると、なかなか冷静になれません。。
 
しかし今回「ゲシュタルト」という概念を知ったことにより、
「ごちゃごちゃしているのは、この事象に関してのゲシュタルトができていないんだ」
と一旦冷静になります。
 
そして「抽象度※1を上げて考えよう!」
と、部分でごちゃごちゃしていた頭を一旦リセットすることができる。
 
これは、フェルデンクライスでも実感しました。
 
フェルデンクライスとは、身体に心地よい反復的な動きをしながら身体への気づきを促す
身体訓練による自己開発法です。
全身の骨格や筋肉がどのように連携しているのか、動きながら観察します。
 

実際の授業では、1レッスンごとに課題が与えられます。
 
例えば今回は、「右手を長くするには?」という課題だったとします。

仰向けで大の字に寝転んで、右手だけ上45度方向にあげて掌を上に向けて伸ばしてみます。
これだけでも確かに右手は長くなります。
しかし、親指方向に回転を加えると、腰や骨盤がついてくることに気づきます。
また、左ひざを立てて踏み込みを使うと、動きがよりスムーズにできる。
 
最終的に、右手を長くするには右手を上げるだけではなく
骨盤から動くほうが、長く優雅な動きができることに気づきます。
これも全体が分かることにより、部分が分かるということだと感じました。

 
 
そして、好きなことを突き詰めていれば、ゲシュタルトは自然と大きくなっていく。
嫌なことを続けていてもゲシュタルトは大きくならない。
 
良く言われていることですが「好きなことを突き詰めるのはとてもよいこと!」
がここでも全肯定されたので、とてもすっきりしました。
 

※1「抽象度」
情報量の多い状態を「抽象度が低い」、情報量が少ない状態を「抽象度が高い」といいます。
「抽象度」は「視点の高さ」ととらえるとわかりやすいです。
例えばAさんを定義する場合、「Aさんは◯◯家の長男である」などの抽象度が低いAさんの定義から、
抽象度をだんだん上げていくと、「Aさんは◯◯家の長男」→「東京 都民」→「日本人」→「人類」→「生物」となります。

———————–
 
他にも色々とありますが、大きくは上記3つ。
 
この本は、頭の中をすっきりさせる方法が、脳科学的観点から分かりやすく書いてあります。
そのため、「なんとなく分かっている気がしていたこと」が
「納得」に変わりました。
実際に実践できているかどうかは疑問が残るところですが、、、

 
ちょっと違うかもしれませんが、
「スコトーマを外し、あらたなゲシュタルトを作る練習として、いつもはしない行動をしてみるのはどうか?」
と思い、「ディズニーシー瞑想」を思いつきました!笑。
→ディズニーシー瞑想の記事はこちら。

 

あれこれ考えずに、新しくやりたいことだけを考えれば良い。
そしてやりたいことを臨場感を持ってイメージする!
本当はとてもシンプルなことなのに、やる前から考えすぎてしまい
なかなか実行できない。
 
しかしこの本を読んで「納得」したことにより、前に進める感じがしました。

「8つのステップ」

この本では、頭のゴミを捨てる方法が8つのステップで書かれています。
最後に、参考までに各ステップを簡単にまとめてみました!
くわしくは「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」をお読みください!
 

1.「感情のゴミ」を捨てる

心から望むゴールを持ち、ゴール達成に向かって今を生きよ。
そしてすべての感情を娯楽に!
ゴールに意味のある感情だけ自分に許可せよ。
 
2.「他人のモノサシ」というゴミを捨てる

人間は自分が重要だと思うものだけを見ている。
重要だと判断する「自分」と、その判断のモノサシは、「他人からの刷り込み」でできている。
「他人のモノサシ」を捨て、「自分のモノサシ」で生きよ。
 
3.「これまでの自分」というゴミを捨てる

「時間は未来から過去へ流れている。」
過去ベースの考え方を捨て 、未来ベースの考え方に切り替える 。
 
目の前の世界は、昨日までの自分が重要だと判断した情報だけで成り立っている。
変われないのは、コンフォート・ゾーン(ラクでいられる範囲 )にとどまるように、ホメオスタシスが働くから。
ホメオスタシスに介入し、フィードバックの向きを変えることで誰でも変われる。

 
4.「マイナスの自己イメージ」というゴミを捨てる
ネガティブな自己対話をやめ、ポジティブな自己対話をすることにより、エフィカシーを高めよ。
 
5.「我慢」というゴミを捨てる
やりたくないことは、思い切ってやめてみる。
「やりたくないことを我慢してやる」がコンフォート・ゾーンになっているため、
「やらなくても大丈夫」がスコトーマ(心理的盲点)に隠れている。
 
6.「自己中心」というゴミを捨てる

「本音にフタをしない」「自己中心を捨てる」「現状の外にゴールを設定する」
を基本にまずはゴールを設定
そして新しいゴールのコンフォート・ゾーンのイメージに臨場感を持て。
 
7.「恐怖」というゴミを捨てる
現代の日本において日常的な身の危険はないため、「恐怖」は必要ない。
それでも恐怖を感じたら、その原因を消すために行動せよ。
そうすれば見える景色が変わってくる。
 
8.「ひらめき脳」を手にいれる
考えていて頭がごちゃごちゃしてくるのは、論理(部分)にとらわれ論理(部分)の迷路に迷い込むから。
「論理(部分)へのとらわれ」を捨て、ゲシュタルトを拡張すること。
ゲシュタルトができていれば、部分が分かれば全体が分かるようになる!

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