ニューヨーク旅行5日目の夕方。
ブルックリンにあるピザのお店「Roberta’s(ロベルタ)」にやってきました。
これがピザのお店??!
ストリートアートの感じから、ピザのお店とは思えない。しかしマップを見ると、確かにここ。
入り口があるので入ってみると、こちらはテイクアウト専用のイートインスペースでした。
やっぱりここで間違えないみたい。
少し歩くと店内への入り口がありました!
店内への入り口もピザ屋という感じは全くない!
「通路の先には何があるのかな?」と、ワクワクするような入り口。
早速店内へ。
お店に入るとすぐ横にオープンキッチンとピザ釜があり、ピザを焼いていました。
「やっぱりピザ屋だ!」
お店の奥にドリンクやサイドメニューを作るキッチンがありますが、
お店の要であるピザ作りの場は、入り口から一番見える場所にある。
外観はピザ屋っぽくないのに、扉を開けたとたんピザへの熱い思いで溢れている。
このギャップに心が掴まれ、ピザスイッチが強く押される!
まだ夕方なのに、テイクアウトの人も含めてたくさんの人がお店に入ってきます。
店内はワイワイとピザを食べたくなるような雰囲気。
アメリカ国旗、所々で光るカラフルな豆ライト、カラフルに描かれた黒板のメニュー、ラフに飾られた絵など、楽しいアイテムが散りばめられている。
そして席からもピザを作る様子が見えて、気分が一層盛り上がる!
喉が渇いたので、まずはブルックリンビールで乾杯!
時刻は16時。お腹が空いていないので、2人で1つのピザをシェアすることに。
「Millennium Falco」
トマト、パルミジャーノ、ソーセージ、オニオン、ガーリック、バジル、チリのピザ。
今まで食べたことのない味わい。
ひとつひとつの素材が口の中で生き生きと喜んで主張してくるような、そんな美味しさ!
素材の組み合わせや量・配置が、喧嘩し合わないような絶妙な匙加減。
味の濃いチーズやソーセージ、トマトが主張しすぎることなく、
バジルとチリが、口の中でピリッと心地よい良いアクセント!
そしてピザ生地は、外側カリッと中はもっちり。
ピザ釜でじっくり焼かれ、小麦の味が最高に引き出されている。
お腹は空いていない筈なのに、あまりの美味しさにもう一つ食べたい!
「Speckenwolf」
モッツァレラチーズ、スモーク生ハム、マッシュルーム、オニオン、オレガノ、ブラックペッパーのピザ。
こちらもシンプルな構成なのに、一つ一つの素材が新鮮で美味しい。
すべての素材が揃って、なんとも言えないハーモニーを奏でる。
アクセントのオレガノは、オレガノじゃないといけないし、スモーク生ハムは必須。
ひとつ欠けてしまうと、このハーモニーは生まれない!
そして、レッドオニオンのピンク、ハムの赤、マッシュルームの黒、チーズの白。
味だけではなく、色の組み合わせも美しい。
「ピザ」というと豪快なイメージがある。
生地を捏ねたり伸ばしたりピザ釜で焼く過程は豪快だが、シンプルな素材の組み合わせなため、匙加減で美味しさが左右される繊細さがある。
ロベルタのピザは、生地というキャンパスに繊細に絵を描くように素材で遊んでいるようなピザ。
ピザを食べることだけを目的にお店に行く。
それも大きなピザを一人一枚。
日本にいると、風土、街並みがピザという食べ物と合わないためか、なかなかそんな気持ちにはなれない。
でもブルックリンのRoberta’sでは不思議と「一人一枚食べたい!」と思う。
ウォールアート、広い空、海、お洒落な街並み、、、、このブルックリンの街をスパイスに大きなピザを頬張る。そして、店構え、内装などお店を構成するすべての要素が揃い、美味しさが最大限に引き出されているから、そう思えるのだろう。
ピザの素材と同じで、どれも欠かすことができない。
日本にRoberta’sがあったら嬉しいが、ブルックリンで食べるほどの感動はないのかもしれない。。
このピザを食べに、またブルックリンに行ってしまいそうです。
Roberta’s Pizza / ロベルタ ブルックリン