前回の記事では、「運動の種類で、集中力がどう変わるか?」について検証してみました。
→「運動の種類で「集中力」はどう変わる?」の記事はこちら
その結果、「心拍数を上げて体に負荷をかけて動くだけ」よりも、
「心拍数を上げて体に負荷をかけて動く」+「ダンスの要素」が入った方がよい結果となりました。
なぜ「ダンスの要素」が入る方が効果があるのか??
それは、ダンスの「複雑な動き」が、脳に作用しているのではないか…?
…ということで、今回は「脳と動きの関係」について、さらに調べてみることにします!
● 「頭のキレを保つ」には「技能の習得」と「有酸素運動」の両方が必要。
「脳と動きの関係」についてさらに調べてみると、
「頭のキレを保つ」観点から研究された内容がありましたので、
内容を簡単にまとめました。
脳をさらに刺激するには、やはり「複雑な動き」がポイントだったのですね。
「有酸素運動」が、新しい細胞を生み出す。
そして「複雑な動き」がネットワークを強くして、それらをうまく使えるようにする 。
「複雑な動き」を何度も繰り返すことで、脳の回路が効率的になる。
そこに「楽しさ」と「社交的要素」が加わると、脳と筋肉の組織全体が活性化する。
そしてまた新たな複雑な動きを学習していく…
「技能の習得」と「有酸素運動」の両方を取り入れて、
このサイクルを繰り返していくことで、脳はどんどんバージョンアップしていくのですね。
「技能の習得」と「有酸素運動」という点において、
ダンスは両方を万能に満たしています。
また、「社交的要素」という点でも、
ダンスはパートナーがいたり、全員で一体になる必要があったりと、
コミュニケーションが必要になります。
そして何よりも、踊っているのでたのしい!
コンテンポラリーダンスとジャズダンスを比較してみると、
人との絡み、動き、技術の習得という点において、
コンテンポラリーダンスの方が、より複雑さを感じます。
一番効果があったことも、納得できます!
また、バレエやジャイロキネシスも、
まず型を覚えて、それから動き続けるので
「技能の習得」プラス「有酸素運動」を満たしています。
そしてバレエも団体で踊るので、社交的要素も満たしています!
ヨガやピラティスは、型を覚えるという点で「技術の習得」になります。
そして腹式呼吸で動き続けるので「有酸素運動」ではありますが、
「心拍数の上昇」という点で、劣ります。
そのため、集中力の点では効果が少なかったのかもしれません。
(やり方によっては、心拍数が上昇する動きも可能ですが、
今回はゆっくりとした動きで試しました。)
「競歩」、「HIIT(インターバルトレーニング)」、「自転車」は
「複雑な動き」という点が欠けています。
しかし、有酸素運動の中でも「心拍数の上昇」と「体への負荷」という点では、とても優秀。
そのため、集中力の点では効果があったのですね。
次回、「運動で集中力を上げる方法」のまとめです!
→「運動で集中力を上げる方法のまとめ」の記事はこちら