こちらはブルックリンのブッシュウィック(Bushwick)。
「Roberta’s(ロベルタ)」でピザを食べたあと周辺を散策。
→散策の詳細は「日常をクリエイトする街「Bushwick」」の記事へ
散策中に気になっていたカフェ「SEY COFFEE(セイコーヒー)」にやってきました。
外と店内が一体になっている気持ち良さそうなカフェ。
さっきまでは入り口はたくさんの人と犬で賑わっていましたが、みんな帰ったようです。
早速店内へ。
白壁、木目、コンクリート、グリーンの広々とした空間。
お店の一番奥には、大きな焙煎工場があります。
まずはカウンターで注文。
カウンターにはこんな遊び心満載のメニューが。
木でしっかり作られた土台。そこに厳選された本日のコーヒーのカラフルなカードが差し込まれ、最後にガラスのカバーがかけられる。
こんな丁寧に作られたメニュー表に並ぶコーヒーは、箱入り娘のような特別感。
コーヒーを選ぶ段階から、メニューの楽しさとコーヒーへの期待に心が弾みます!
下のガラスケースには、ショートブレッドが並んでいます。
「Rose Water」「Earl Grey」「Lavender & Coconut」「Orange Blossom & Sesame」の4種類。
かわいいパッケージに思わず食べたくなってしまう。
ちょっと珍しい組み合わせの「ラベンダー&ココナッツ」をチョイス。
天窓が気持ちいい。
天窓の明るさと、外との境目がない店内。
今日の天気は雨。外は暗めですが、まるで外にいるような明るさに気分は晴れやか。
「ESPRESSO with MILK(カフェラテ)」
炭酸水がついているのがうれしい!
まずは炭酸水で口を清めます。
口の中にシュワシュワと気持ちよい刺激が広がり、爽やかになったところでラテを飲む。
ラテのカップには持ち手がなく、ロゴマークなどの装飾も一切ない。
視界を遮るものがないため、繊細なラテアートに視点がフォーカスされる。
クリーミーなミルクとエスプレッソが混じり合う感覚を視覚と味覚で味わう。
そして持ち手がないため、自然とカップに両手を沿える。
それにより手にはじんわりとカップの温かさが伝わり、
手の感触まで使いじっくりと味わえる。
「ICED COFFEE(アイスコーヒー)」
こちらにも炭酸水がついています。
すべてのコーヒーを口に雑味がない状態で飲んでもらいたいというこだわりが伝わってきます。
アイスコーヒーにストローはついていません。
今日のような暑い日は、冷たさを手で感じ、ゴクゴクとアイスコーヒーを飲むのが気持ちよい。
「LAVENDER & COCONUT SHORTBRED」
パッケージを開けるとショートブレッドが2枚。
しっとりとバター多め。ホロホロと口の中で崩れていく。
絶妙にソルトが効いていてあまじょっぱい。
そしてココナッツの優しいまろやかな甘さの中に、大きめに入るラベンダーの香りのアクセント!
バターたっぷりで優しい甘さのショートブレッドも、ラベンダーがあることでキリッと引き締まる。
ショートブレッドは「Café Warshafsky」というお店のものです。
→https://www.cafewarshafsky.com
いつもは当たり前のように「持ち手」があるコーヒーカップでラテを飲む。
持ち手に無造作に人差し指をかけ、カップの温かさを感じずに。
いつもは当たり前のように「ストロー」を使ってアイスコーヒーを飲む。
テーブルに置いたまま、手で冷たさを感じずに。
しかしいつもあるはずの、「持ち手」や「ストロー」がないと、
便利なものの代わりに、「五感」を使う。
こぼれないように「視覚」を使いコーヒーの様子をじっと見る。
火傷しないように「触覚」を使い温度を感じながら、コップをしっかり持つ。
そしてSEY COFFEEでは、「味覚」を研ぎ澄ますように炭酸水がついてくる。
五感を研ぎ澄ましてコーヒーを楽しんでもらいたい、というお店の気持ちが伝わってくる。
「SEY COFFEE」は、海際のような開放的な空間で五感を使い、今に集中してコーヒーを味わう贅沢な時間を過ごせる場所。
外はスコールのような雨。
uberを呼んでホテルに帰ります。