まだまだ肌寒い2月。沖縄本島へ。
今日は5日間の沖縄旅行の最終日。美ら海水族館がある沖縄本部町に来ています。
沖縄はとにかく何を食べてもおいしい!
休みなく食べ続けた5日間。最終日の今日はなるべくヘルシーなものを食べたい。
そこで今日は海ぶとうそばが有名な沖縄そばのお店、「そば処 夢の舎」へランチに行くことに。
Google mapに従って、車で険しい山道を上がっていく。
「こんなところにあるのかな?」
辺りは見渡す限り緑。ちょっと不安になりつつも、注意深く周囲を確認しながら進む進む。
すると緑に隠れて「夢の舎」と書いてあるエントランスが。
ジブリの世界に迷い込んだような手作りの趣あるエントランス!
古いながらも手入れされていて、「営業中」「商い中」のやさしい手書き文字。
「歓迎されてるんだなぁ。」
なんだか心がじんわり温かくなる。
暖簾をくぐると広い庭。目の前には「築何年だろう??」と思うくらいのドーンと存在感のある古民家。
早速靴を脱いで店内におじゃまします。
古民家を活用したお店には、店内席と縁側席があります。
今日は風と緑が気持ち良い縁側席に。
緑を眺めて待っていると、店主がメニューとお茶を持ってきてくれました。
「海ぶどうそば」と「島らっきょうの天ぷら」を注文。
目の前には自然そのままのジャングルのような緑。
「沖縄の植物ってなんだか生命力が関東と違うなぁ。。」
気候のせいなのでしょうか?葉っぱがものすごい元気を放っている。
野生の緑に囲まれながら、そばが来るのをのんびり待ちます。
待っている間にちょっとお手洗いへ…。
「倒れないかしら?」と心配になるほど年季が入っている店内。しかしトイレは、びっくりするほど広くきれいでピカピカ。
「落ち着く〜。。」
たくさんのやさしい気配りが詰まっている空間にここでもじんわり心が温まる。
そしてちょっと時間があったので、荷物を取りに車へ。
「できたよー!」
駐車場まで届くほど、店主の元気のよい声が。なんだかおばあちゃんちに来た気分で、さらに心がほっこり。
まずは今が旬!島らっきょうの天ぷらをいただきます!
シャキッとした歯応え。そして少しニラに近い独特の香りと程よい苦味。
苦味はエシャレット程強くなく、島らっきょうの独特の香りを邪魔せずにたのしめる。
この島らっきょう独特の味と食感に、卵と小麦粉で作られた衣のマイルドな味とジューシーな油分が加わる。
「島らっきょうがこんなに美味しかったとは!」
天ぷらにしたことで島らっきょうがさらに生き生きとおいしく蘇る。
サクサク、サクサク、スナック感覚で次々と口に運びます。
そしてお待ちかねの海ぶとうそば。
まずはスープをひとくち。上品な豚のコクと口の中にやさしい甘みが広がる。
「これは野菜の甘み!?」
そこに出汁の味を存分に引き立てる程度の控えめな塩加減が加わる。
そして麺。ふわっとやさしい口触りの中に、適度な歯応えのモチモチ感。
そこにうみぶどうのプチプチ食感と塩分が加わる。
スルスルと食べやすい手打ち麺は、海ぶどうのプチプチ感が感じやすい程度の適度な歯応え!このモチモチ感とプチプチ感のコントラストがたまらない!
「今まで食べた沖縄そばとは麺がぜんぜん違う!」
今まで食べてきた沖縄そばは色が黄色く、味もラーメンに近い。しかし夢の舎の沖縄そばは色は白め、味は家で手打ちするうどんに近い。
沖縄そばの麺は、ラーメンと同じで「かんすい」を使っているものが多い。
しかし夢の舎の沖縄そばは、「かんすい」ではなく伝統的な製法である「がじゅまるの木の灰を水に溶かしたもの」を使って麺を打っている!
→【参考】OKINAHOURS https://www.okinahours.com/focus/005.html
独特な香りとモチモチ感に納得!
箸休めには、ほうれん草、にんじん、おから、大根の漬物。
イロトリドリで楽しい上に、健康を考えられた組み合わせなのもうれしい。
最後は唐辛子酢を入れて味変。ピリッと感をたのしむ。
最初は「こんなに食べれるかな?」と思ったけれど、あまりの美味しさに「もう一杯!」と言ってしまいそうなほど。そしてたくさん食べたのに、不思議と胃もたれ感が全くない。
「うーん。。まだまだいける!」
最後は店主とワンちゃんがお見送り。
「おんなの子には貝殻あげるね。折り紙も折ったよ。」
全身から溢れ出すような笑顔で、貝殻と手作り折り紙に包まれたつまようじを手渡してくれる姿に、なんだか涙が出そうになる。
夢の舎はエントランスをくぐった瞬間からやさしさ広がる空間。
そして店主の愛情こもった沖縄そばに、心もおなかもじんわり温まる。
「また来よう!いつ来よう?」
今食べたばかりなのに、明日にでも来たいと思ってしまう。
沖縄に来たらまた必ず立ち寄ろう。
愛情いっぱいの沖縄そば、ごちそうさまでした。
「そば処 夢の舎」 / 沖縄 本部町