こちらは台湾台中の茶藝館「無為草堂」。
「台中国立歌劇院」で建築を見た後、台湾茶を飲みにやってきました。
→「台中国立歌劇院」の詳細はこちらの記事へ
店名の「無為草堂」はどういう意味だろう?調べてみると、
「無為」とは老子の理念であり「作為のないさま」という意味。
「草堂」とは「台湾早期の木造建築スタイル」のようです。
参考 : 「無為草堂公式サイト」http://www.wuwei.com.tw/about/about01.htm
日本家屋のような木造づくりの建物。
(台中国立歌劇院を出た直後からすごい雨に降られてしまい、残念ながら入り口の写真はとれませんでした。。)
建物の中心には緑と水面が美しい池。そして池を取り囲むように廊下があり、個室やテーブル席があります。
客席は、池に近いテーブル席と個室があります。
今回は個室に案内されました。
個室は二人には贅沢過ぎるほど広々とした座敷。
個室からも池を眺めることができます。
池を眺めながら人目を気にせず足をだらんと思い切り伸ばす。
歩き疲れた足が解放され、旅の疲れが癒されてゆきます。。
池と緑が建物の中心にある風通しの良い空間が気持ちいい。
自然のままあるがまま。店名のようにあるがまま過ごせる空間にぼーっとしてしまいます。
ほっと一息ついていると、お茶請けのお菓子が到着。
カリッとした独特なスパイシーな味で、美味しさに手が止まらない!
お茶がくるまで残しておけるかしら。。
無為草堂で台湾茶を楽しんで別のお店で夜ごはんと思っていましたが、大雨のためしばらく外に出れなそう。
別のお店に行く時間もないので、夜ごはんもこちらで食べることにします!
時刻は17時前。
ランチとディナーの間の時間なため、選べる料理が限られていました。
その中から「鴨のロースト定食」と「野菜鍋」を注文。
そしておたのしみの台湾茶。
今回はごはんを食べるのでお腹の具合を考慮して、「お一人様にちょうど良い量の10gの茶葉付きお茶セット」を頼んでみることに。
二人用にちょうど良い「10g×2の茶葉付きお茶セット」もあります。
料理が到着するまで館内を散策。
館内にはコスプレで写真を撮っている人、散策を楽しむ人。それぞれが自由に過ごしています。
日本家屋のような廊下を歩き、池にざあざあと落ちる大きな雨粒を見ていると、ここが台湾であることも忘れてしまいそう。
雨が降り薄暗い夕方の茶房。
これから数時間で帰ることを思うと、いつもであれば寂しい気分を助長させるようなシチュエーション。
しかし場所のせいか大雨のせいなのか、「これから帰るんだな」と、不思議といつもよりも素直に受け入れられる。
席に戻ると「鴨のロースト定食」が到着。
ごはんも鴨肉もボリューム満点。
さらに副菜が3品。栄養バランスが取れているのもうれしい。
そして「野菜鍋」。
野菜がたっぷり。味付けは薄味。塩ベースで野菜本来の味が楽しめる。
最終日の疲れた胃袋を、温かい野菜がじんわり優しくつつみこむ。
そしてごはんは雑穀ごはん。
ヘルシーなごはんに、体も心もほっとします。
食事を終えると台湾茶のセットを持った店員さんがやってきて、テーブルでお茶の準備をはじめます。
まずはお茶を入れる台をお湯で温める。
そして茶杯や茶器を温め、私たちのために丁寧にお茶を淹れてくれる。
美味しさはさる事ながら、異国の地でじっくりと淹れてもらったお茶はじんわりと心が温まる。
一人分のお茶セットを注文しましたが、料理にもお茶がついていたので食後のお茶としては十分な量でした。
余った茶葉は持ち帰り用に包んでくれます。
時間との勝負で慌ただしく過ごしてきた、二泊三日の台中旅行。
旅行最後のお店が「無為草堂」で良かった。
旅行ではその土地の美味しい料理を食べようとするため、胃が疲れてしまいます。
今回の台中旅行を振り返ってみても、中華料理メイン。さらにデザートまで堪能。
最終日の今日は、かなり胃も疲れていました。
「無為草堂」の料理は家で食べるごはんのようにやさしい味付け。
胃も休まり、慌ただしさを忘れお茶を飲み、ゆっくり過ごすことができる。
台湾料理に胃が疲れたとき。
旅行の慌ただしさを忘れ、ほっと一息つきたいとき。
「無為草堂」はそんなときに立ち寄ると良いお店。
気持ちを新たに、日本へと帰る準備に取り掛かれそうです。
無為草堂 / 台湾 台中
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