コロナウィルスの影響で外出自粛中の土曜日。
外出自粛がはじまってから、毎週土曜日は「家キャンプの日」にしています。
→第一弾 「家キャンプ」の記事はこちら
→第二弾 「家キャンプ」×「おうちフレンチ」の記事はこちら
先週はあいにくの雨でしたが、今日は快晴。
今日も家キャンプをはじめます!
「家キャンプ」とはいっても、テントは出さずに小物や気分でお手軽にキャンプ感をたのしむスタイル。
先週は雨のシトシト降る音を聞きながら「おうちフレンチ」。フランス料理作りをたのしみました。今日は快晴なので、陽気な気分で「おうちイタリアン」もいいな。
イタリアンだと、肉料理の「サルティンボッカ」が気になる!
今日の家キャンプは、ちょっと遅めのはじまり。サルティンボッカは短時間でできるのでちょうどよい。
今日は「おうちイタリアン」で「サルティンボッカ」をつくる一日にしたいと思います!
そうと決まれば早速お買い物へ。早歩きで運動も兼ねつつ、外気分をたのしむ。
外出自粛要請がさらに強化されたため、ささっと買い出し。なるべく3日分の食材も買っておこう。
イタリアといえば、アコーディオンの音楽かしら?そして「ローマの休日」…かも!
歩いているうちにテンションがあがってきます。
おうちに到着!
早速アコーディオン音楽をかけて、「ローマの休日」をBGVに流してみる。
白黒だけど、イタリアの雰囲気が出て良い感じ!
今日は「サルティンボッカ」をじっくり料理する日。
先週の「鱈のブランダード」と「カンパーニュ」もまた食べたいので、この3品とサラダをつくります。
サルティンボッカ
「サルティンボッカ」とは、イタリア語で「口に飛び込む」の意味。そして短時間で簡単にできる料理!
→レシピは後日ご紹介します!
鱈のブランダード
タラとじゃがいもをペースト状にした南仏の料理。ブランダードは「混ぜる」という意味。
今日は生ハムを添えてみます。
→「鱈のブランダード」のレシピはこちら
手作りパン(カンパーニュ)
「カンパーニュ」は田舎という意味。丸型の大きめのフランスパン。
今日は全粒粉を入れて作ります!
サラダ
そういえば先週作った「フレンチ」と、今日作る「イタリアン」の違いってなんだろう?
食材やテーブルマナー、歴史的背景など色々違いがあるようですが、今一番気になるのは調理法の違い。調べてみると、イタリアとフランスの気候や環境の違いが、調理法の違いに繋がっているようです。今回は調理法の違いと、主食についてざっくりまとめてみました。
イタリア料理
●調理法
イタリアは温暖な地中海性気候。豊富な食材に恵まれるため、旬の食材を使い、あまり手を加えず素材の持ち味を活かす調理法が特徴的。
●主食
パスタやピザ。パンの場合もあるが、オリーブオイルが効いたフォカッチャやグリッシーニなど。
フランス料理
●調理法
フランスは比較的涼しい気候。食材の保存がしやすい上に、酪農が盛んなため、保存が効く加工品(ハム、ソーセージ)や一手間加えたソースや複雑な調理法が特徴的。
●主食
パンやバケッド。
フレンチは複雑なので調理時間がかかるけど、イタリアンは比較的短時間でできる。
時間がないときは、旬の素材を買って「おうちイタリアン」がよいのかも!
疑問も解消されたところで、料理開始!
まずは何よりも先にパンの一次発酵まで終わらせます。
先週はすべて強力粉で作りましたが、今日は全粒粉を2割入れてみました。うん、よい感じに発酵している。
そして先週と同じく、このタイミングでシャンパン開けちゃおう。^ ^
このまま勢いに乗って、「鱈のブランダード」の仕込み、パンの二次発酵まで進めちゃいます!
ここまで終わらせたら、いよいよ「サルティンボッカ」作りです!
まずは牛肉をたたきながら広げる。
鼻歌でも歌いながら陽気に肉を叩いてみたいところですが、かなり必死に叩く。
広げた肉の上に、小麦粉、ハーブを乗せ、さらに「生ハム」を乗せてフライパンで焼く。これで終わり!
凝っているようにみえるのに、たしかに短時間で簡単にできる!
あとは食べたいときに焼くだけ!
まずは「鱈のブランダード」から。
今日はピンクペッパーと粉チーズに加えて、サルティンボッカで使った生ハムも乗せてみました。
ブランダードと一緒に生ハムをひとくち。
鱈の旨味が染み込んだホクホクのじゃがいも。そこに濃厚な脂身の生ハムがナッツのようにこっくりとしたコクを与えてくれる。この鱈の旨味凝縮のさっぱり感と、生ハムのコクとちょうどよい塩分バランスが口の中でつくる絶妙なハーモニーがたまらない!
私が作っている「鱈のブランダード」は、生クリームなどは使わずにさっぱり目に。生ハムなどの濃厚な素材と合わせるにはこのさっぱり感がちょうどよい!
鱈のブランダードに感動していると、しあわせな小麦の匂いが部屋中に漂う。
「カンパーニュが焼けた!」
地味な生成り色の塊が、こんな美味しそうな姿に!このギャップにいつも驚く。
そして丁寧に捏ねたので、先週よりも膨らんでいる!
パンが出来上がる瞬間は毎回感動!
待ちきれないので、熱々を包丁で切っていただきます。
熱々をそのまま口の中に。
外側はパリッ、中はふんわり。小麦の香ばしい香りが鼻を抜けていく。
この「パリふわ」がたまらない!
そして噛めばかむほどに雑穀の香ばしい香りが広がる。
先週は強力粉だけだったのでもっちりが強めでしたが、今日は全粒粉入り。もっちりの中に全粒粉のさっくりとした食感と香ばしい風味!
誰かに止めてもらわないと美味しすぎてこのまま完食してしまいそう。。
そして追い討ちをかけるようにメインの「サルティンボッカ」が完成!
牛肉と生ハムを一緒にひとくち。
「なんと贅沢な組み合わせ!」と思っていたけれど、こうゆうことだったのか!
濃厚な国産牛肉だけでも肉の旨味が凝縮されていて美味しいのに、この牛肉にハモンセラーノのナッツのようなコクが染み込んでいる!そしてこの美味しさの二重奏が口の中で止まらない。
肉を肉で味付けするというこの上ない贅沢!
これは普段の料理ではなかなか思いつかない。
そして箸休めに添えた舞茸の上品な香りとインゲンのシャキッとした食感が、お肉の二重奏で驚いた口の中に小休止を与えてくれる。
ちょっと落ち着いたところで、「カンパーニュ」をひとくち。
外側はパリッ、中は焼きたてよりもしっとり。そして全粒粉の風味をより感じられる。一旦冷やされたことで、しっとりもっちり濃厚なおいしさになっている!
強力粉だけの場合、白米のように血糖値が上がるような美味しさ。焼きたての美味しさが圧倒的でした。全粒粉を混ぜた場合は、焼きたての美味しさは強力粉だけには劣るけど、冷めてからまた本領を発揮。長時間おいしさをたのしめる!
うーん。。パン作りは毎回発見があっておもしろい!
料理しながら食べていると、あっという間に夜。
今日もたくさん食べたなぁ。。
「サルティンボッカ」をつくったのは、人生で初。今までは想像もしなかった、「お肉をお肉で味付けする」という新しい発想に出会うことができた!
はじめて作る料理は、普段では思いつかない発想や驚きに出会うことができる。前菜からすべて新しい料理を作るのは大変だけど、一品だけでもじっくり新しい料理をすると、たのしく豊かな気持ちになれる。
そして先週もつくった「鱈のブランダード」と「カンパーニュ」もさらに進化!
「鱈のブランダード」は、サルティンボッカで使った生ハムが大活躍!
そして「カンパーニュ」は先週も感動したけれど、今週は全粒粉を加えたことでまた新たな味わいを発見できた。
同じ料理でも、トッピングや素材を変えるだけで新しい発見があり、違った驚きと感動を与えてくれる。
イタリアンは素材を活かしたシンプルな料理法なので、凝っているように見えて短時間で簡単にできることを実感。
時間をかけて仕込みをしなくても凝った料理が食べられてしまうなんて、おうちイタリアン最高!これからは、ささっと作りたいときは「おうちイタリアン」、ちょっと凝りたいときは「おうちフレンチ」かな…?
来週の家キャンプはなにつくろう??
今から楽しみでならない!
▼「家キャンプブログ」シリーズ
→【家キャンプ第1弾】外出自粛中は「家キャンプ」!おうちでの楽しい過ごし方を発見!
→【家キャンプ第2弾】外出自粛中の雨の家キャンプ。「家キャンプ」×「おうちフレンチ」でつくるたのしさ無限大!
→【家キャンプ第3弾】新しい発想に出会う「おうちイタリアン」。「サルティンボッカ」で肉×肉をたのしむ。
→【家キャンプ第4弾】いつもと違った発想で料理。ソースを主役にする「おうちフレンチ」の日。